<Header>
<Author: 宋之問>
<Title: 題大庾嶺北驛>
<Format: 五言律詩>
<Year: 1988>
<BookName: 唐詩三百首詳解  上卷>
<Translator: 田部井文雄>
<style: 現代文有假名>
<style2: 日本現代譯文附假名標注>
<TranslatedTitle: 大庾嶺の北駅に題す>
<BookPage: 13>
<UsedPage: 1>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
陽月南飛雁，傳聞至此回。
我行殊未已，何日復歸來。
江靜潮初落，林昏瘴不開。
明朝望鄉處，應見隴頭梅。
<End Poem>
<Translation>
陰暦（いんれき）十月（じゅうがつ）南（みなみ）に渡（わた）り飛（と）ぶかりも、ここ大庾嶺（だいゆれい）まで南下（なんか）すると、北（きた）に方向（ほうこう）を変（か）えると伝（つた）え聞（き）いている。それに反（はん）してわたしの旅路（たびじ）のみは、まだ終（お）わることはない。いったいいつの日（ひ）に、再（ふたた）び帰（かえ）れようか。

大江（たいこう）の水（みず）は静（しず）まりかえって、今（うま）しおが引（ひ）きはじめたばかりであり、林（はやし）の中（なか）はこんもりと暗（くら）く南方（なんぽう）の地（ち）特有（とくゆう）の毒熱（どくねつ）の気（き）が立（た）ちこめて、明（あか）るく晴（は）れることがない。明日（あす）の朝（あさ）、故郷（こきょう）である都（みやこ）を遠（とお）く眺（なが）めやる大庾嶺（だいゆれい）のあたりには、きっと丘（おか）のほとりの梅（うめ）を見（み）るにちがいない。
<End Translation>